2011年04月23日 05:33
あす新潟戦 藤田が移籍後初先発へ
磐田は22日、ヤマハスタジアムで、新潟戦(24日・新潟)に備え非公開練習で調整した。
今季、J2大分から磐田に移籍したDF藤田義明(28)が初先発することが確実となった。
センターバックの2人をだれにするか。柳下正明監督(51)の出した結論は、速さと強さを兼ね備える加賀と、最終ラインからビルドアップできる藤田のコンビだった。
約1カ月半ぶりの公式戦。開幕控えから昇格した藤田は「期待と不安が入り交じっている」と胸の内を明かした。落ち着いたボールさばきと、展開力で、アピールし続けた中断期間。しかし17日の京都との練習試合でミスから5失点。気持ちが揺れた。 18日の調整後には、柳下監督とミーティング。状況に応じた判断力を求められた。
7年ぶりの開幕2連勝を狙う磐田。 アウェーの厳しい戦いの中、藤田のプレーに注目が集まる。
福島、茨城産野菜などを無料提供
磐田は22日、ヤマハスタジアムで29日に行われる広島戦に際し、出荷認定されているにもかかわらず原発事故で風評被害を受けている福島、茨城県産の野菜をセットにし先着4000人に無料提供すると発表した。
また、当日は両県産の牛肉と豚肉計150キロをその場で調理し、約4000人に無料提供する。
【中断期間を振り返る】リーグ戦再開に向けて ~磐田~(J'sGOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00117564.html
“自分達に何ができるか――”。
3月11日。答えのないクエッションは被災地から遠く離れた磐田にも届いた。一サッカークラブとしてできることは限られているかもしれない。ただ、それでも選手、スタッフは思いを行動に移した。磐田市内のショッピングモールやJR浜松駅、練習試合会場などでの募金活動に始まり、サポーターズクラブ会員向け広報誌・2011年4月号の制作を中止し、クラブ会員一同として300万円を東日本大震災復興支援義援金とすることを決定。また、岩手県盛岡市出身の山本脩斗が選手、スタッフらクラブ関係者に衣類などの支援物資提供を呼び掛け、岩手県内の被災地に送るという動きもあった。
一方、サポーターはスタンドからメッセージを送った。4月9日に開催された清水とのチャリティーマッチの舞台はアウスタ。両クラブが数多くの名勝負を繰り広げてきたこの会場は、言うまでもなく磐田にとって“敵地”そのものである。だが、あの日ばかりは違った。前半、接触プレーにより川口能活が顔面から出血、プレーが一時中断した時だった。手当てを受ける同選手に磐田サポーターのみならず、清水サポーターからも声援が上がる。後半には両サポーターが仙台のチャントである『カントリーロード』を唄う場面もあった。「これまで何度も静岡ダービーを経験してきたが、こうした雰囲気は初めて」(川口能活)。当日、試合会場で行われた募金活動やチャリティーオークションも含め、『静岡からチカラを』とのスローガンに相応しい雰囲気がそこにはあった。
“あの日”から1カ月。もうじきJリーグが再開するが、ここはスタート地点に過ぎない。「続けていくことが大事」とは、街頭募金活動に参加した柳下正明監督の言葉だが、まさにその通り。冒頭の問いは持ち続けることに意義がある。
●再開に向けて 那須大亮選手コメント
「チャリティーマッチなどでもピッチ上で一生懸命にプレーすることで、被災地に必ず伝わるものがあるという思いでプレーしてきましたし、これからもそれを続けていきたいと思っています。
チームとしては中断期間を通じて、選手同士の距離感も良くなってきているし、感触は良いです。さらにミスを減らしていきたいですし、細かい部分をさらに確認していきたいです。チームとしても選手個々としても成長できていると感じていますし、良い状態で新潟戦に臨めると思います。再開戦ということで、スタートダッシュができるようチーム一丸となって90分間精一杯プレーしたいです。熱いご声援よろしくお願いします」