小出裕章氏原発学習会 『浜岡原発は大丈夫??!』

nyantomo1546

2011年04月17日 13:57

昨日、静岡で行われた(生活クラブ生活協同組合・静岡の主催)小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)による、原発学習会『浜岡原発は大丈夫??!』

自分も行きたかったんですが、その模様を録画したものがustreamで公開されています。

原発に興味ある方はもちろん、興味ない方も絶対に見て下さい。



小さなお子さんがいらっしゃる方は特に!

政治と同じで、興味を失うととんでもない方向に向かってしまいます。
(既に向かっていますが‥)

小出裕章氏原発学習会(主催:生活クラブ生活協同組合・静岡)2011.04.16
http://www.ustream.tv/recorded/14058706






原発ありか?なしか?

それでもありという方の意見を聞いてみたいです。



以下は個人的な考えも含まれているので参考までにお読み下さい。


正直、自分も今回の福島原発の事故が起こるまで、原発は生活を維持するために絶対に必要だと思っていました。
かといって推進派であった訳でもありません。
生活を維持するために原発は必要だと信じていたのは現実に目を向けていなかったのでしょう。

原発が必要と言われる方の中には、原発が無くなると代わりの発電はどうする?と答える方が多いです。
実際自分もそうでした。

原発がなくても、節電すれば十分に電力がまかなえるということ。
特に中部電力管区はまったく必要がないそうで、浜岡原発は国策の為だけに作られたものだそうです。
武田邦彦氏(中部大)のブログより


原発は1度稼働が始まると出力調整が出来ないので常に100%フル回転するそうです。
発電に使われるエネルギーは1/3で、2/3は温水となって海に捨てられています。

また夜間に電力が余るために、原発を作る際に揚水発電所をペアで作るそうです。
この揚水発電所は、高台の溜池にポンプで水を汲み上げて発電をするという馬鹿げたシステムです。
要するに過剰電力を使うために無理やり作った無駄なものです。
(原発の電気を捨てるために作られている)




東電に関しては、2003年に原発を全停止したことがあるそうです。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/03041401-j.html

それでも電力が不足することはなかったそうですね。
現在とは電力消費量が違うとは思いますが‥
(オール電化の普及)

火力発電で問題とされるのは、石油など「化石燃料」の埋蔵量ですが、石炭に関しては日本でも相当量の埋蔵があるそうです。
温暖化問題のCO2排出も日本の技術であれば必ずクリアー出来るはずです。
だいたい原発ですら放射線の放出がない(そう謳っている)というのですから、CO2なんて容易い事だと思うんですが?
結局それを行わなかったのは、三菱、東芝、日立などの原発企業と、政治家が原発利権に群がり、国家を私物化しつつ食い尽くして来たからなんでしょうが。



原発で一番気になるのは、環境、生態系、人間への影響ですね。

米国科学アカデミー委員会報告書によると

 「利用できる生物学的、生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、閾値(しきい値)はない。最小値の被曝でもっても、人類に対して危険を及ぼす可能性がある」

放射線汚染は微量であっても健康にリスクを伴うということです。

特に細胞分裂の活発な子供たちは、微量な放射線でも確実に影響があるとのこと。

 とくに乳児(1歳以下)においては、放射線によるがんのリスクは成人に比べ3~4倍になり、女児は男児に比べて2倍も影響を受けやすいと指摘していることは重要です。

ただし、大人に関しては放射線よりタバコの方が害があることは有名ですね。


「たかじんのそこまで言って委員会」という番組で、中村仁信氏(彩都友紘会病院院長、放射線科医)が

「放射線は体にいい。放射線を浴びたら活性酸素が出る。運動をしても活性酸素が出るが、それと同じです。100ミリシーベルト以下なら、全く気にする必要はない。みんな怖がりすぎです」

なんて、新興宗教の教祖様みたいな事を言い放ったのには驚きました
そのくせ治療の時には放射線防護服を着用するというのですから、あいた口がふさがりません。
そういう方にこそ原発の最前線で活躍して頂きたいものです。



数年以内に必ず起こると言われている東海地震ですが、そのど真ん中にある浜岡原発

地盤強固な岩盤の上に建っていると説明されますが、立地しているあたりの地質は、どこまで掘り下げても手で握ってたやすく砕けるような「泥岩」とか「軟岩」と呼ばれている軟弱な地層だそうです。

中部電力は、「浜岡原発は固い地盤まで掘り下げ、そこへ直接基礎をつくっているので東海地震クラスの地震がきても充分に耐えられる」と主張してますが、安政東海地震で岩盤は粉々に砕けたという学者も多いです‥。
(それでも1、2号機(廃炉)は若干丈夫なところに建ってるらしいですが、その他はほぼ砂地だそうです)

世界で一番危険な原子力発電所と言われる浜岡原発

福島原発の事故をうけて津波対策も実施されるそうですが、完了までに「2、3年」かかるそうです。

それまでに地震が来たら‥

とにかく浜岡原発をいますぐ止めないといけませんね。

これからの時代を生きる子供たちのために。

浜岡原発、防波壁完成に「2、3年」
http://www.at-s.com/news/detail/100019306.html


高さ12メートル以上の防波壁を建設する計画‥とありますが、なんで12メートルって中途半端な大きさなんでしょうね?
東日本大震災を見たら、30メートルくらいは必要じゃないんでしょうか?
それくらい大々的な対策をして頂かないと近隣の住民は安心できません。



福島原発のニュースの影に隠れていますが、福井県敦賀市にある『高速増殖炉“もんじゅ”』も相当危険な状態だそうです。

◆福島原発以上に危険性のある高速増殖炉『もんじゅ』で今起きていること
http://getnews.jp/archives/109213

◆高速増殖炉もんじゅ課長が自殺 福井、事故の復旧を担当
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022201000338.html


もんじゅに関しては、運転も廃炉もできない状態になっていて、発電する事も停止する事も出来ず、年間500億以上のお金が投入されるそうです。

もちろん国策ですから税金の投入もあるでしょうね。


もし原発をやめることにしても、

大量の核燃料の処理に何十年という時間とお金がかかる訳で、まさに重い十字架を背負ってしまったわけです。

借金大国日本、このままで本当に大丈夫なんでしょうか?

日本国の債務 約1115兆円 国民一人当たりの約800万円‥
http://club.pep.ne.jp/~nonoyama/ShakinCounter/ShakinCounter.htm


◆その他の記事

日本の断面図  表現の自由と論文の読み方
http://takedanet.com/2011/04/post_9464.html

今回の事件では「パニックを防ぐためには、ウソを言っても良い」ということで、政府、専門家、メディアが統一した行動を取りましたが、私は日本人は「事実を冷静に受け止める」という「勇気」も「謙虚さ」も持っていると思います。

特にお子さんをお持ちのお母さんやお父さんは、心配はしていても子供のために「勇気、謙虚」をもって頑張っているのは間違いありません。




◆原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110416-00000003-jct-soci


◆事故原発は“欠陥品”? 設計担当ら35年ぶり仰天告白
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110318/dms1103181534014-n1.htm

◆核燃料溶融認める=保安院、安全委に報告-原発1~3号機で・福島第1
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041800856&m=rss




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