第1章 海外移籍へのスタンス
第2章 静岡
第3章 ベネチアの光と影
第4章 最初で最後のW杯
第5章 終わりなき旅
既に、この本を読まれた方も多いと思いますが、サッカー以外の事も多く書いてあり、一人の人間である名波浩を感じることが出来ます。
幼いころの名波選手はジャイアンだったとか、自分の性格が好きでないこと
生まれた町が好きだったことなど。
名波選手は、無口なイメージがあるという方が多いのですが、実は少年時代からずっとガキ大将で、友達の中心にいるようなタイプだったそうです。
高校の時には藤田俊哉氏、三浦文丈氏、山田隆裕氏がいて、名波選手もその頃からうまかったけど、そこにはさらにうまい人がいて、そういう中で、競争心の中でお互いが鍛えられ、プロになれるほどレベルアップしていったのかもしれません。
清水商業高校の時からすでに、藤田俊哉選手と名波選手が、絶妙のコンビネーションを発揮していたというから、ジュビロ磐田に入団する時に、藤田俊哉がいたからジュビロ磐田に入団したというのもうなずけます。
その後の二人が中心になり、黄金の中盤(N-BOX)を形成した訳です。
ある日、名波選手がサインをせずに帰った事があり、それは母親が入院したから急いでいたから。
だけど後日ファンからの手紙で、サインをしないなんて偉そうだ!などと指摘を受けた事もあるそうです。
名波選手と同じAB型の自分だから言えることなのですが、AB型の人間て言葉が一言少ない為に、他人に誤解を受けることが多々あります。
この辺は自分でもなるほどな‥と笑ってしてしまいました。
日本代表で大先輩の、中山雅史選手と三浦和良選手のことについてもふれ、この二人は常に日本代表にいた。
しかしながらトルシエジャパンの頃には、年齢的にいっても、レギュラーではなくベンチを暖める事が多くなった。
だけどそんな中でも、ゴンちゃんとキングカズは、他の誰より(若手より)も激しい練習していたという。
試合に出られなくてもクサルことなく、常にベストの状態に持ち込む(もちろん、本人たちは出るつもりでいたのだろう、それくらい熱い人たちだから)これは今も変ることはないと思います。
そんな二人を見て、他の若い選手たちは刺激を受け、負けられない!と活気が生まれる訳です。
名波選手が、常々言っていたのが「刺身と醤油があるなら、自分は醤油でありたい」
つまり刺身のように主役ではなくて、それをひきたてる黒子(醤油)のような存在でいたい、と言ったもの、こういったところがいかにも名波的ですね
名波選手が「大トロ」と例える、最高のパートナーがジュビロの藤田俊哉選手で、日本代表では中田ヒデであったことは間違いないです。
名波選手はこの本の中で日本代表の事をこう言っています。
決して日本で最もうまい十一人ではないけど、
日本を代表する十一人なのだ
そして名波選手の、チーム哲学は
和のあるチームが強い、
家族になっているチームが絶対に強いのだ
指導者として磐田に戻ってきて来た時は、きっと素晴らしいナナミファミリーを作ってくれる事と思います!
本の題名に「終わりなき旅」とある事でもわかるように、名波選手はミスチルの桜井氏とは深い交流があります。
容姿や雰囲気もなんとなく似ているし、ミスチルのメンバーでサッカーチームを作ったり、コンサート前には必ずサッカーをやるそうです。
ジュビロのユニホーム着てると、名波君か桜井君かわかりませんね。
Mr.Childrenの17thシングル『I'll be』は、名波選手がイタリアに移籍する際に、桜井氏が応援歌として送った曲でもあります。
最後に桜井和寿氏が、あとがきを書いています。
優れたプレーは、雄弁に歌われる愛の唄なんかより、
遥かに強い影響力を持っていて、
深い深い意識の底に居座り、僕を動かす
深い深いコメントです
サッカー好きな人、好きでもない人にもぜひオススメしたい一冊です。
☆過去記事
充実した14年だった
http://ke1224.hamazo.tv/e1543112.html
名波監督へ第一歩
http://ke1224.hamazo.tv/e1542487.html
天才レフティ 名波浩
http://ke1224.hamazo.tv/e1541602.html
名波浩がついに引退(ToT)
http://ke1224.hamazo.tv/e1541481.html
あなたの好きな色(チーム)は何(どこ)??
http://ke1224.hamazo.tv/e1461468.html
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